ドクダミという名前は「毒を矯(た)める・止める」というドクダメから変化したとも言われており、解毒作用があることがうかがえます。また、生薬名を「十薬」といい、高血圧、便秘、肌荒れ、外傷、冷え性などにさまざまな効能があるとされ、昔から民間治療薬として用いられてきました。乾燥させるとニオイも和らいでくるようなのですが、実はあのニオイには強力な抗菌、殺菌作用があるため、ニキビや汗疹などの皮膚疾患には用いるのがよいそうです。
そして、ドクダミは花が咲くこの時季に最も薬効が強くなるとのこと。まさに今です。
ドクダミ花のチンキをつくりましょう!
アルコール漬けなので長期保存も可能です。保管状態によりますが、冷暗所で約1、2年程度を目安にしてください。こうしたチンキは、目的に合わせたハーブで作っておくと何かと便利ですよ。
(1) ドクダミの花をつみ、軽くて洗い、新聞に広げて水分を飛ばす。ドライにならないように注意します。
(2) ガラスビンは煮沸消毒しておきます。
(3) ビンの中にドクダミの花を入れ、かぶるくらいのアルコールを加えます。
(4) 作成から2週間は毎日ビンを振り、なじませます。
(5) 1カ月寝かせたらできあがり。
(6) コーヒーフィルターなどで漉して、冷暗所で保管します。
- アルコールはエキス抽出だけでなく防腐も兼ねています。35度以上の焼酎や、40度のウォッカがお勧めです。
使い方
【かゆみ止め&虫よけスプレー】
ドクダミ花チンキの原液を蚊に刺されたところに塗れば、患部を殺菌して炎症を抑えてくれます。また、スプレーボトルに入れておけば虫よけスプレーにもなるんです!
【うがい薬】
喉が痛いとき、ドクダミ花チンキを数滴垂らせば喉を殺菌してくれますし、お水に落とせばうがい薬としても活用できます。
【足のむくみとり】
血行を良くする作用があるので、バケツにお湯をはって10mm程度原液を入れれば、足湯に早変わり。
【入浴剤】
身体を温めたり、炎症を取り除く効果があるので疲れたときは入浴剤として。原液のまま適量をバスタブに入れ、入浴剤として使います。
【化粧水】
ドクダミ花チンキを精製水で薄め、お好みでグリセリンをいれれば化粧水の完成!美白効果もあるのでとってもおすすめです。精製水8に対してどくだみチンキ2の割合でブレンドして、化粧水として使います。